ささやかでありながら、地域におけるポジティブなインパクトが大きな、大変秀逸な計画である。独自性は、自治会館と公園(といっても大きくはない)の配置につきる。たいていはこうした施設は地域の活動の中心であることから、配置的にも中心になることが多いが、それを川岸によせ、むしろ河川敷への結節点のように扱うことで、河川敷全体が暮らしに取り込まれるようになっている。公園と河川敷のアクセスの連続性を担保することは、手続き的にも難易度が高いことが想像され、ささやかなアイデアのなかにも関係者の大きな努力が窺える。
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